脱毛の基礎知識

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ワキの脱毛と汗について

脱毛による脇汗とニオイについて

ワキの脱毛をしたことで、医療脱毛をした後の感想にはこの二つがあります。ワキの臭いが改善され汗も減った!または逆に、脇汗の量が以前よりも増えて、臭いが気になってきた!という事が多いですね。

医療レーザー脱毛は、汗腺という汗を分泌させる部位に影響することがあります。
一般的には、医療レーザー脱毛をすることにより、ワキの臭いは改善され(わきがなどは除く)汗も少なくなる傾向にあると言われています。

脱毛でワキの臭いや汗が軽減される理由

医療レーザーによって毛根組織が破壊されると、毛は二度と生えてこなくなります。
レーザーには黒いメラニンに選択的に反応するという特徴があり、 皮膚そのものには余計なダメージを与えることなく、毛根だけを集中的に破壊することができます。

医療レーザーによって与えた熱は、暫くは毛穴の中にこもります。そのこもった熱を利用して脱毛効果を高めていき、いかに熱をしっかり蓄えられるかが、脱毛の結果に大きな差異をもたらします。

汗を分泌する汗腺には、毛穴と直接つながっているアポクリン腺と、毛とは関係なく存在するエクリン腺の2種類があります。

レーザー脱毛が影響する汗腺はアポクリン腺となります。

毛根とアポクリン腺がつながっているため、レーザーで毛根に熱ダメージを与える際に、毛穴全体が熱の影響を受けることになるので、そこにつながっているアポクリン腺にも多少の影響があると言われています。

結果、アポクリン腺にしっかり熱を蓄えダメージを与えることができれば、ワキの発汗を抑え、臭いの軽減が期待できるという理論となります。

また腋窩にはリンパが集中しており、熱を帯びやすい部位となります。
そこに毛が密集して生えているので、皮膚の表皮の温度が上昇してワキ汗の量が増えます。

また毛が生えている毛穴には、皮脂や汚れがたまりやすく、そのたまった皮脂が酸化したり、雑菌が繁殖したりすることで、嫌な臭いが発生します。

ですので、医療レーザー脱毛で、ワキの毛をなくすることにより、皮膚表皮の温度が下がってワキ汗の量が減る。
また、ムダ毛がなくなることで皮脂や雑菌が溜まりにくくなるので、ワキの臭いが軽減します。

レーザー脱毛自体はわきがの治療法にはなりませんが、皮膚を清潔に保つ効果は高いというメリットがあります。

ワキの臭いや汗を気にされている方は、(わきがなどの治療は別として)医療レーザー脱毛で多少の改善がみられることがあるので、是非、医療レーザー脱毛をすることをお勧めします。

脱毛でワキ汗が増えたように感じる原因は

ワキ脱毛をすることでワキ汗が増えてきたように感じる理由は、今まで汗を留めてくれていたムダ毛がなくなることにより、今度は汗が流れやすくなるので、汗が増えてしまったと感じることが原因です。

汗が垂れて増えたように感じる傾向はありますが、汗の量が実際に増えることはほとんどありません。

ただし、脱毛後多汗症という病気も存在するようです。

脱毛後多汗症とは、脱毛時に汗腺が刺激されることにより、汗が出やすくなってしまう状態になる症状をいいます。
この脱毛後多汗症は一時的なものと言われていますので、ほとんどの方は一定期間で自然に治るようです。
脱毛後に汗が増えたと感じたとしても、経過観察で様子をみましょう。

増えたと感じた場合の脇汗の対策

制汗剤を塗布する

市販の制汗剤もいろいろ出ていますが、新宿クレアクリニックでは、パースピレックスをお勧めしています。

パースピレックスは、特許処方により長時間、効果が持続する新しいタイプの医薬品制汗剤です。
汗を抑えたい部位(脇、手、足)に塗布すると、汗腺内の水分に反応します。
汗腺深部に角栓を作り「フタ」をすることで、発汗を物理的に抑制します。

パースピレックスは長時間持続型の制汗剤。夜、寝る前に1回の使用で3~5日間、効果が持続します。
但し、アルコールにアレルギーがある方は禁忌です。

ボトックス注射をする

ボトックスには、神経の末端から分泌される伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑制するという働きがあります。

この働きを多汗症治療に応用したのが、ボトックス注入法です。アセチルコリンは交感神経の末端で発汗を促しているため、このアセチルコリンの分泌をボトックス注入法で抑制することにより、過剰な汗の分泌を押さえて、多汗症の症状を改善します。

1度注射すると普通は約1週間後に汗が止まり、約4~5ヶ月間効果が持続します。

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